今回は、「女性が起業したいと思ったら読む本」の読書ログです。
2023年10月以降に読んだ本はブクログの本棚に記録しています。よければこちらもご覧ください~。
書籍情報
書名:女性が起業したいと思ったら読む本
著者:常田七々桜
出版社:総合法令出版
ISBN:9784862809582
書評
どんな本か
SNSの集客を中心とした、起業するにあたる方法論の触りと、マインドセットに主に焦点を当てた、エッセイ本に近い内容です。
SNSにおける「ファン化」のために、著者が何をしてきたのか、何に気を付けてきたのかが語られています。
目次
- 第1章 現状に満足していないなら、まずは動いてみよう
- 第2章 ファンに愛されたいなら、「これ」やってみて
- 第3章 フォロワーを行動させたいなら、「これ」やってみて
- 第4章 感情に左右されない「わたし」になろう
どんな人向けか
ほしい情報が手に入る可能性が高い人
- SNS集客系で起業したい人
- 起業を視野に入れるかはさておき、SNS集客に興味がある人
- 心を安定するためのマインドセットを知りたい人
ほしい情報が手に入るかもしれない人
- 家事・育児と両立しながら起業したい人
- SNS系ではないが、企業を考えている人
- 女性ならではの起業について知りたい人
読み始めたきっかけ
うっっっっっすら起業を考えており、何となく本を漁ったら見つけたので、読んでみました。これは偏見でしかありませんが、起業家って男性のイメージが根強いので、タイトルに「女性」と入っているだけで、少し興味を惹かれました。
感想
タイトルに「女性」と銘打った理由
最近、「女性」をキーワードにした本が増えているな、というのが個人的な感想です。そのわりに、中身を読んでみると、男性でも女性でも参考にできる内容が多いのでは?と感じることがあり、少しもったいなさを感じることがあります。(たぶんセールス的には「女性」を入れることで差別化できるんだと思います。)
本書も、別に女性が読もうが、男性が読もうが、SNS集客に興味がある人が読めば、なるほどと思う部分は多いはずです。
その中で、敢えて「女性」に特化しているであろうポイントを挙げるとすると、方法論だけでなくマインドセットにも焦点を置いている点と、女性が持ちやすい(もちろん男性でも持つ人はいると思う)感情にどう訴求するかに力を置いている点があるのかなと思います。
マインドセットで言うと、これはもう先天的に、女性は男性よりも、感情に引っ張られる傾向があります。どうしても周期的に感情が揺れ動いたり、振り回されたりしがちです。その中でも自分のやるべきことに集中するために、著者がどんなことをしているのかが書かれていました。
続いて感情に訴求する方法についてですが、印象的だったのは、女性の所属意識に呼びかける、という点です。個人的に身に覚えがあるのは、中高生時代のグループなんかが当てはまるのかな、と思いますが、女性は、認知だったり所属意識だったりを持ちやすいそう。(個人差はあると思うし、男性でも持ちやすい人はいると思います。)そこに訴求するために、ライブ配信の時に名前を呼ぶ、LINEで呼びかけるときに一人一人にオリジナルの文面を作る、等の工夫をしていたそうです。
この辺りが、タイトルに「女性」が入る理由なのかな、と個人的に思いました。
注意したいのは、子育てをしながら・主婦をしながら起業をするノウハウが書かれているわけではないということです。著者自身は、もともと主婦であり子育てもしているそうですが、その境遇ならではの工夫が散りばめられている、という印象は特にありませんでした。
本書は「ファン化」の一部
「ファン化」というのは、SNSのフォロワーさんにファンになってもらう、という意味で著者が使う言葉です。本書のキーワードの1つでもあるファン化ですが、本書もファンを増やすための手段の1つということが読んでわかりました。
というのも、内容が、自己啓発というよりもエッセイに近いからです。何となく読んでるだけで、著者の人柄が良い意味で気になり、ついネットで検索したくなります。(実際に検索しました。笑)
一方、エッセイ本に近いからこそ、この本だけでノウハウを学ぼうとするには、少し足りない気がします。特に、SNS以外の文脈で起業したい人には、女性だろうが男性だろうが物足りなさを感じるでしょう。
でも、起業におけるメンターの必要性や、起業スクール時代の著者の体験、周囲との関わり方など、ためになる部分も多いので、材料の1つとして読み、ついでに著者を調べてみるのはおすすめです。
おわりに
SNS界隈の起業について学ぶことができました。チャプターも小分けになっていて読みやすいですし、本の雰囲気も華やかで、ページをめくるのが楽しかったです。
この本を読んで「いざ起業!」と思えるわけではないですが、主にマインドセットの部分を参考にしつつ、目の前の仕事をがんばっていこうと思いました。