はじめに
この度結婚することが決まりまして、結婚準備の一環で指輪探しをしています。
数店気になるメーカーをピックアップし、それぞれ見学に行ってきました。めったにある経験ではないので、記事に残してみます。
他の店舗を回った記事もあるので、良ければどうぞ~
見学の流れ
お店に行きお見積りをいただくまで、どんな流れで進んでいったのかを書いてみます。
自分たちの情報を伝える
顧客シートのようなものを渡されるので、そこに自分たちの情報を記入しました。
主に連絡先を書くものですが、両家挨拶の日取り、入籍予定日などの記入欄もあります。
見学の最後のほうに、指輪のオーダーから受け取りまでのざっくりスケジュールを教えてもらえます。その際に、はじめに記入した入籍予定日等を考慮してスケジュールを組んでくださるため、わかる範囲でそうした日取りも書いておくのがおすすめです。
指輪に対する率直なイメージを伝える
「どんな指輪をお考えですか?」という質問に答えていきます。
後々に出していただくサンプルの参考になる情報だと思うので、希望の色や形、石の個数や模様などをざっくりと事前に考えていくのが良きです。
わたしたちは、着け心地を重視することと、形は真っ直ぐ・色は銀系・石は1粒くらいが良いことを伝えました。
指輪の製法の説明を受ける
メーカーの名前にもなっているのでわかりやすいですが、TANZOの指輪は、すべて「鍛造」という手法で作られています。
一般的な指輪は「鋳造」という、鋳型に金属を流し込む方法で作られています。世の指輪の9割ほどが、こちらの鋳造で作られているそう。安価で大量生産に向いている一方、流し込む過程で入ってしまう気泡のせいで、強度が小さいものが多いそうです。
対して「鍛造」というのは、金属を叩きまくって鍛えたものを輪っかにして作る方法です。昔の刀が良い例で、高価で一個一個の生産になりますが、強度が大きいことが特徴になります。
TANZOでは、職人さんがイチから手作業で製造する方法と、機械と職人さんの手作業のハイブリッドな製造方法の2種類から選べます。
鍛造の説明の際に見せていただける、手順ごとの金属サンプルを触らせていただけるのが興味深かったです。
指輪の形状等を決めていく
ここからは、見積もりをいただくためのステップになります。
まずは、いろいろなサンプルを見せていただき、幅や角の丸み、色やダイヤの数、真っ直ぐかV字型かS字型かを決めていきます。
特に、幅や角丸の具合は付け心地に影響するため、いろんなサンプルを試着しながら決めていくのが良いです。
私たちは最終的に、真っ直ぐな2.5mm幅、プラチナでダイヤを1つ(彼氏さんはダイヤをつけませんでした)という希望を出しました。
指輪のサイズを決める
指輪のサイズを仮決めします。いろんな号数の輪っかを薬指にはめていき決めました。
ところで指輪のサイズを決める際、指の形で決め方が変わるそうですね。
例えば関節が目立つタイプの指の場合、関節を通るギリギリの大きさを攻めます。一方、真っ直ぐな指の場合は、指の根元で指輪をクルクルと回したときに、肌が少し持っていかれる程度の吸いつき具合の大きさにします。
そうやって測った結果、私は11~12号、彼氏さんは9~10号になりました。
ちなみに、指輪のサイズに関しては、この後もう一度話が出てきます。
マット加工の質感を決める
TANZOさんの指輪は、デフォルトだと輝きがすごいため、私も彼氏さんもマット加工にしたいと希望を出しました。
マットにも色々なタイプがあるんですね。どんな質感にするのか、また選ぶことになりました。
本当にきれいにマットにして輝きを最低限にする加工方法から、細かい線をたくさん入れることで輝きを少し抑える方法まで、いろいろあってこれまた悩みました。
結局、2人とも輝きを最低限にする加工方法を選んだ気がします(覚えてない)。
入籍指輪の説明を受ける
TANZOでは「入籍指輪」というシステムがあります。
例えば指輪のサイズ。
指の太さって、時間帯や体調によって大きく変わるそうなので、お店で測った太さが正しいとは限りません。
例えば指輪の質感。
あまりにもギラギラしていると気になって物事に集中できないかもしれません。逆に、マットにしすぎると、存在感が薄いな~とがっかりしてしまうかもしれません。
指輪って普段から着け続けるるものですし、なかなかに大きい買い物になるので、できるだけ納得できるものを選べるなら、それに越したことはないですよね。
というわけで、お試し用リングを作り2か月試着してから、本製造に入りましょう!というシステムが、入籍指輪だそうです。
実際、入籍指輪を着けた結果、ほとんどのカップルが、本製造の前にサイズ変更や質感の変更を希望するそうです。
他では聞いたことがないシステムで、面白いな~と思いつつ聞いていました。
見積もりと納品までのスケジュールを頂く
見学の最後に刻印や石の個数を決めた後、実際に見積もりとスケジュールを頂きました。
見学の時間内で決めきれなかった部分については、最大限お金がかかる方向性で見積もりが組まれており、最大いくらかかるか、というのがわかるようになっていました。
また、スケジュールには、仮に今日注文したら、という前提で、いつ頃に入籍リングが届き、いつ頃に本物が納品されるのかの日付が書いてありました。ちゃんと職人さんに相談してくださったそうで、そこそこ正確な日付なんだと思います。
印象
ここからは、TANZOの見学をした印象を書いていきます。
敢えてポジティブもネガティブも混ぜて書いています。
強度へのこだわり
こちらはポジティブな印象です。
お話を聞いていて、指輪の強度に対するこだわりをすごく感じました。具体的な数字は覚えていませんが、一般的な鋳造の指輪の3~5倍ほどの強度があるそうです。
私はそそっかしい性格で、よく自分の幅を間違えて手足をあちこちにぶつけるため、無自覚に指輪を危険に晒してしまいそうですが、そんな私でも安心して付けられそうです。
他社サゲが少々
次はネガティブな方です。
「強度へのこだわり」を売りにしようとすると、どうしても他社製品と比べる必要が出てくるのかもしれません。
そのせいか、「他社の指輪と比べて」という枕詞が出てくる回数が異様に多かった気がします。
またこんな会話をする場面がありました。
「弊社以外にどこか他の指輪も検討されていますか?」
「はい、○○というところにもこの後行ってみようと思っています」
「あ~〇〇ですか。。。あそこは基本的に鋳造の指輪ですので強度はそこまでないんですよね~。まあこだわりがあるなら候補に入れてもいいとは思いますが。。。」
正直、もやっとしてしまいました。
強度を売るのなら、そこに自信をもって、どっしりと構えていてほしかったです。
何だか、転職活動のときの「第一志望の企業を教えてください」を聞かれたときを思い出しました。
かわいいイラスト
お次はちょっと和んだことです。
今回担当して下さったプランナーの方が、どうやら芸大出身だったらしいのですが、描いてくださるイラストが一つ一つかわいくて、和んでしまいました。
まず、TANZOでは、ヒアリングをもとにヒアリングシートを書いていらっしゃるのですが、そこに手書きイラストが次々と生まれていきます。指輪って確かにシンプルだけれども、あんなにサッとかわいく描けるものなんでしょうか??
また、最後にわたされたスケジュールも、オール手書き&フルカラーで、めちゃめちゃかわいかったです。
ああいうものをもらってしまうと、心が傾いてしまいそうです。笑
指輪の分厚さと輝き
この記事にも何度も書いたように、TANZOの指輪は強度が売りです。そのためか、どの指輪も相応の分厚さがありました。
たぶん、これもメーカーの特徴になるんでしょうね。
今回の指輪探しの1店舗目がTANZOだったため、まだ何とも言えませんが、想像よりも分厚さがあるな、という印象を受けました。
また、こちらも書いているかと思いますが、デフォルト状態の輝きがものすごいです。
店内の照明も多分に影響しているんでしょうが、指に着けたときの存在感がすごかったです。
おわりに
ということで、TANZOの見学レポを書いてみました。
まだ1店舗目なので、ポジティブな印象もネガティブな印象もありますし、何が一般的で何が特徴的なのか、わかりきっていない部分も多いですが、全体的に楽しかったです。
これからあと2店舗ほど回る予定なので、そちらも楽しみたいと思います。